お問い合わせ

サービス

読みもの

会社

お問い合わせ

ホーム › 実践ノート › 効果測定

2026.10.22

AI活用の『効果が出た』、どの作業の話? Claudeと事例の範囲を読む

紹介文のカードを虫眼鏡で確かめる絵に「Claudeで活用例を読む」「どこまで確かめた話?」の二行を添えた画像。

記事区分:解説・架空例

「AIで効果が出た」という紹介を読んでも、その一言だけでは、どの作業に効果があったのかまでは分からない。AI導入を考え始めた管理職や担当者は、まず紹介文を「実施したこと」「結果として書かれたこと」「まだ分からないこと」に分けてみると、自社に当てはめすぎずに読める。紹介文だけで自社の効果を判定できるわけではない。必要な情報がなければ、元の資料や自社の作業条件を確かめることになる。

ここでは、説明用に作った架空の活用紹介を使う。実在企業の事例でも、Claudeへ入力して得た返答でもない。

ある部署は、AIで社内案内の初稿を作った。担当者は書き始めやすくなったと話した。準備や確認にかかった時間は記録していない。今後、問い合わせ対応にも使いたいという。

この短い文から読み取れるのは、社内案内の初稿を作ったこと、担当者の感想、準備と確認の時間を記録していないこと、問い合わせ対応は今後の希望だということだ。初稿を誰が承認・配布したか、どのくらい時間が変わったか、問い合わせ対応にも使ったかは、この文には書かれていない。書かれていないことは、実施されなかったと決めつけず「この紹介文からは分からない」と残す。

Claudeに文章の範囲を整理してもらう

Claudeのチャット画面には文章を入力して送れる。Anthropicの公式案内はまず簡単な依頼から始め、必要なら指示を具体的にしたり、追加で尋ねたりする方法を紹介している。Claudeの利用開始案内を参照し、次のような入力を試せる。以下も説明用の例で、Claudeへ実際に送信したものではない。

以下は説明用の架空の活用紹介です。文章に書かれた内容だけを使って整理してください。

・実施したと書かれている作業
・結果として書かれていること(感想と計測値を分ける)
・今後の希望
・文章から分からないこと

各項目に根拠となる語句を短く添えてください。
書かれていない作業時間、効果、実施範囲は推測しないでください。
最後に、この紹介を自社の検討材料にする前に確認したい質問を一つ挙げてください。

紹介文:
「ある部署は、AIで社内案内の初稿を作った。担当者は書き始めやすくなったと話した。準備や確認にかかった時間は記録していない。今後、問い合わせ対応にも使いたいという。」

返答を元の文に戻して確かめる

回答を読んだら、結論だけでなく、分類が元の語句に合うかを一行ずつ見比べる。上の架空例なら、次のように整理できる。これは文章の読み方を示す表で、Claudeの実出力ではない。

元の文にある内容 ここから言えること ここからは言えないこと
「社内案内の初稿を作った」 初稿作成を行った 案内を承認・配布した、問い合わせに答えた
「書き始めやすくなったと話した」 担当者がそう感じたと書かれている 作業時間が短縮した、部署全体の負担が減った
「準備や確認の時間は記録していない」 その二つの時間は記録されていない 作業全体の時間が短くなった、または長くなった
「今後、問い合わせ対応にも使いたい」 今後の希望がある 問い合わせ対応で既に使っている

質問の候補は「初稿を作る以外に、準備・確認・修正まで含めた時間や結果は記録されていますか?」となる。元の紹介文だけでは比較の前後、試した件数や期間、確認した人も分からない。元資料に情報があれば確認し、なければ未確認のままにする。「測っていない」と書かれていても、効果がなかったとまでは言えない。

Claudeが感想を測定結果のように言い換えたり、「初稿作成」を「案内業務全体」に広げたりしていないかにも注意したい。説明に使った語句が見つからない場合は、分類をそのまま採用せず、元の文へ戻って確かめる。Anthropicは、Claudeの返答には誤りや誤解が含まれることがあり、重要な情報は別の根拠と照らすよう案内している。回答が不正確・誤解を招く場合について

自社で試すかを決める前に

事例紹介の範囲と、自社で試したときの結果は別の情報だ。紹介文で「どの作業まで行ったか」と「準備・確認・修正をどう扱ったか」が分からないときは、まずその一つを元資料で確かめる。元資料を確認できない場合は、分からない点を残しておき、自社で試すなら対象作業と確認方法を小さく決める。

たとえば社内案内の初稿作成を試すなら、初稿だけでなく、準備・確認・修正にかかった時間も必要に応じて記録する。案内の正しさは、元のルールや資料に戻って人が確認する。作業の条件が違えば、他社の紹介を自社の予測値にはできない。短い紹介文を一件読むだけなら、自分で線を引いて分けたほうが早いこともある。AIは整理の手助けに使い、試すかどうかは人が選べる。

入力するのは公開情報か、職場で利用を認められた情報に限る。顧客や社員の個人情報、社外秘の資料、認証情報は貼り付けない。架空の例や、機密を含まない公開済みの説明文で試せる。

活用例の一文に「どの作業までの話か」「書かれていない確認作業は何か」を書き添える。それが、自社に当てはめる前の小さな確認になる。

AI活用例を自社のどの業務で試すか迷っている方は、ご相談ください。

参考資料

Contact

困っていることがあれば、お聞かせください。
小さなことでも、何を作るか決まっていなくても構いません。

お電話 06-6131-6763