2026.08.24
ChatGPT Projectsのproject-only memory:切替手順と共有前の確認

案件ごとの資料をChatGPTに渡して、案内文や報告の下書きを作りたい。そのときは「AIがどの会話を参考にするか」と「誰が資料を見られるか」を分けて確認しましょう。
ChatGPT Projects(プロジェクト)は、関連する会話・資料・指示をまとめる場所です。たとえば、研修案内を作る会話と、その研修の説明資料を一緒に置けます。ChatGPT LearnのProjects解説
project-only memoryは、会話を参考にする範囲の設定です。 共有相手を決める設定とは別に確認します。既存の未共有プロジェクトでも設定を変更できますが、共有済みプロジェクトはproject-only memoryになり、Default memoryへ戻せません。OpenAI公式ヘルプ
以下は2026年10月13日に確認した公式資料に基づく説明です。画面の日本語表記や、勤務先のアカウントで使える設定は、実際の画面と管理者の案内で確かめてください。
最初に、何を分けたいか決める
研修案内の下書きを作る場面なら、次のように考えられます。
| 困っていること | 最初に確認すること |
|---|---|
| 別の案件の会話を参考にしてほしくない | 対象プロジェクトのMemory設定 |
| 同僚に資料を見せる範囲を決めたい | 共有設定、メンバー、各人の権限 |
| 回答に、資料にない条件が混ざる | 入力した資料・指示と、回答の根拠 |
三つ目は、Memoryの切替だけで解決したと判断せず、回答を原資料と照合します。まず自分の困りごとがどの行に近いか選ぶと、設定を探す目的がはっきりします。
既存プロジェクトのMemoryを切り替える
公式ヘルプに記載された操作は、次の順です。
- 対象のプロジェクトを開く。
- 三点メニュー(•••)から Project settings を開く。
- Memory で Default memory または Project-only memory を選ぶ。
- Save で保存する。
変更の反映には数時間かかる場合があります。project-only memoryでは、同じプロジェクト内の会話を参考にできる一方、保存済みの個人メモリやプロジェクト外の会話は参照対象になりません。また、そのプロジェクトではChatGPT Workを利用できません。OpenAI公式ヘルプのMemory説明
変更する前に、現在の設定と、普段そのプロジェクトで行っている作業をメモしましょう。Workを使う作業があるなら、影響を確認してから変更するのがよい順番です。
保存した時刻と、あとで設定を確認した時刻も分けて残します。回答に別案件の話が出なかったという一回の結果だけで、参照範囲が正しく設定されたとは判断しません。
Memoryが見つからないとき
個人設定に Enable memory がある場合は、その有効・無効を確認します。保存済みメモリと会話履歴が別々の設定になっている場合、Enterpriseでは Reference saved memories と組織側のMemory、その他の契約では個人側の Reference saved memories と Reference chat history が確認項目です。組織で管理する環境では、Memoryの利用許可も必要です。公式ヘルプの設定要件
勤務先の方針が分からなければ、設定を変える前に管理者へ「このアカウントでプロジェクトのMemoryを変更してよいか」を聞きます。見つからない項目を推測で埋めたり、別の個人アカウントへ業務資料を移したりせず、表示された項目と不明点を伝えましょう。
共有前に、相手と資料を確かめる
共有メンバーはプロジェクト内の会話やファイルを見られ、ファイルをダウンロードできます。chat 権限と edit 権限は異なり、editには指示の更新、ファイルの追加・削除、招待なども含まれます。公式ヘルプの共有説明
共有設定の Only those invited は招待した人に限定する選択肢です。Anyone with a link では、リンクを持つログイン済みChatGPTユーザーが参加できます。組織内リンクの参加範囲には勤務先の設定が関わります。公式ヘルプのリンク共有説明
共有する前に、次の四つを確認します。
- 誰と作業するか。現在のメンバーと、これから招待する相手を書き出す。
- 何を見せるか。資料だけでなく、すでにある会話にも共有できない内容がないか読む。
- 相手に何をしてもらうか。会話への参加か、資料や指示の編集かを決める。
- 新しい人の参加をどう止めるか。招待限定に戻す設定と、メンバーの確認先を把握する。
共有をやめたいときも、メンバーを外す操作とリンクからの新規参加を止める設定を別々に確認しましょう。未共有プロジェクトから一つの会話を共有するリンクでは、他の会話や資料まで見せることにはなりません。共有済みプロジェクトの会話リンクは、受け手がそのプロジェクトに参加してから閲覧する扱いです。プロジェクト全体を共有する場合と区別しましょう。公式ヘルプの会話共有説明共有範囲が説明できるまで、実際の資料を置いたプロジェクトのリンクは配布せず、管理者へ確認します。
架空の資料一件で、回答を原文と照らす
最初は、自分で作った架空の短い資料を、未共有のテスト用プロジェクトに置いて試します。以下は説明用の例で、実機で得た回答や顧客事例ではありません。
架空の資料
研修案内の準備メモ
申込期限:11月20日
参加:任意
参加費:記載なし
ChatGPTへの入力例
このプロジェクトの「研修案内の準備メモ」から、
申込期限・参加が必須か任意か・参加費を整理してください。
各項目に根拠となる原文を添えてください。
資料に書かれていないことは「記載なし」としてください。
回答を見たら、三項目を原文へ戻して確かめます。期限は「11月20日」、参加は「任意」と一致しているか。参加費を「無料」と補っていないか。根拠の文が実際に資料にあるかを確認します。
違いがあれば、「参加費は資料にありません。記載なしに直してください」のように、一つの項目と理由を伝えて頼み直します。実際の案内文では、参加費などの未確認事項を担当者に聞き、確認できてから下書きへ反映します。
この試行で分かるのは、使った資料とその回答の一致です。Memoryによる分離や、他の人からの見え方を検証したことにはなりません。共有範囲は設定画面でも確認し、必要なら管理者と確かめます。
次の確認に使うメモ
| 項目 | 書き残すこと |
|---|---|
| 対象 | プロジェクト名、使うアカウント、目的 |
| Memory | 現在値、変更した値、保存時刻、再確認した時刻 |
| 共有 | 未共有/共有済み、メンバー、権限、リンクの参加範囲 |
| 試した資料と質問 | 架空資料の名前、入力した質問 |
| 回答の確認 | 原文と一致した項目、不一致、確認した人 |
| 次の行動 | 頼み直す項目、人に聞くこと、確認先 |
設定を確かめても、資料の持込みや共有が勤務先で許可されたことにはなりません。入力してよい情報の判断で迷う場合は、生成AIに入力する情報を3分類する方法を使い、判断できない情報を先に保留できます。
社内で決めきれないことは、質問にして相談する
設定の表示や利用許可は管理者へ、資料の共有可否は情報の管理担当へ確認します。まずは「どの作業で使いたいか」「何を渡したいか」「誰と共有したいか」の三つをまとめると、相談先が答えやすくなります。
たとえば、次のような相談文から始められます。
研修案内の下書きにChatGPT Projectsを使いたいです。まず架空の準備メモで試します。実資料を使う前に、Memoryの設定変更の可否と、同僚二人に共有してよい資料の範囲を確認したいです。
社内の一業務で、AIへ渡す資料や人の確認役をどう整理するか迷う場合は、MASTER keyの相談窓口へ、困っている作業と未確認点を伝えられます。最初の連絡には、実際の顧客資料や機密情報を添えず、作業の概要をまとめましょう。
公式資料
仕様の参照日:2026年10月13日。本文の入力例は読者が試すための架空例です。個別アカウントでの操作・反映・回答結果を実測したものではありません。


