2026.10.01
作業メモをAIで分ける。迷う項目は残して確認

作業メモを見返すと、準備のこと、当日にすること、別の用事が一緒に並んでいることがあります。生成AIに少数の項目を分けてもらうと、見通しをつけるきっかけになります。
ただし、分類を完成させる必要はありません。どこに入れるか迷う項目は「保留」に残し、元のメモと照らし合わせます。今回は、5項目ほどの個人用メモを「事前」「当日」に分ける一作業だけを試します。
まず、分ける目的を決める
分類の枠は、今回の作業に必要な分だけ用意します。たとえば、会議の準備を見直すなら「事前」「当日」「保留」の3つで足ります。項目の意味が変わったり、別の仕事が新しく加わったりしたら、整理したことにはなりません。
次の例は説明用に作った架空のメモです。
- 会議用の資料を印刷する
- 机を並べる配置図を確認する
- 開始前にプロジェクターを試す
- 受付に名札を置く
- 来月読む本の候補を調べる
最後の項目は会議の準備や当日の作業とは別の用事です。AIが会議の項目に無理に入れたら、元の意味と合っているか確かめます。
そのまま試せる入力例
使うサービスの会社ルールを確認したうえで、架空の項目か、外部に入力してよい情報だけで試します。入力欄には、目的、分け方、守ってほしい条件を一緒に書きます。
次の作業メモを「事前」「当日」に分けてください。
どちらにも入れにくい項目は「保留」にしてください。
項目の言い換えや省略をせず、元の文を一度ずつ使ってください。
新しい作業や期限は追加しないでください。
保留にした項目には、迷った理由を短く添えてください。
作業メモ:
- 会議用の資料を印刷する
- 机を並べる配置図を確認する
- 開始前にプロジェクターを試す
- 受付に名札を置く
- 来月読む本の候補を調べる
出力は元のメモと照合する
返答をそのまま作業予定として使わず、次の順に確かめます。
- 5項目がすべてあるか:元の各行を指で追い、返答に一度ずつあるか確認します。同じ項目が二重に出ていないかも見ます。
- 意味が変わっていないか:「配置図を確認する」が「机を並べる」に置き換わるなど、元のメモにない作業へ変化していないか確かめます。
- 迷う項目が保留に残っているか:この例なら「来月読む本の候補を調べる」は会議に関係するとは限りません。AIが新しい期限や作業を加えていたら採用しません。
分類が自分の意図と合っていれば、その整理だけ使います。合わない項目は元の場所に戻すか、自分で置き場所を決めます。どの分類が正解かをAIに決めてもらう必要はありません。
ChatGPTについて、OpenAIは自信がありそうな表現でも誤った情報や誤解を招く出力がありうると案内しています。項目の抜け、意味の変化、追加された内容を人が確かめるのは、そのためです。OpenAI Help Center「Does ChatGPT tell the truth?」(2026年10月1日確認)
入力する情報を選ぶ
氏名、顧客情報、連絡先、契約金額、未公開の予定など、社外サービスに渡してよいか分からない情報は入力しません。必要なら「顧客A」「資料X」のような仮の表記に置き換え、置き換えても整理の目的を達成できるか確認します。会社が指定するAIサービスや入力ルールがある場合は、それを優先します。
AIサービスによって入力内容の保存やモデル改善への利用条件は異なります。たとえばOpenAIは、個人向けサービスと法人向けサービスでデータの扱いが異なり、個人向けでは設定に応じて会話がモデル改善に使われる場合があると説明しています。設定だけで会社の入力ルールを置き換えず、判断できない情報は入力しないでください。OpenAI「How your data is used to improve model performance」(2026年10月1日確認)
5項目から始める
まずは秘密や個人情報を含まないメモを5項目ほど選び、「事前」「当日」など少数の枠に分けてみます。元の項目が全部残っているかを自分で照合し、置き場所のないものは保留にする。それだけなら、整理をAIに任せきらずに小さく試せます。


