2026.10.15
Geminiで引継ぎメモを初見点検。「いつもの」を一箇所だけ確かめる

引継ぎメモは、書いた人には分かっていても、初めて読む人には手が止まる一語が残ることがあります。文を読みやすく整えるだけでは、参照先や設定そのものが分からない問題は解消しません。
Geminiに「初めて読む人の役」を頼むと、まず確かめたい箇所を探す手がかりになります。実際に同僚が作業できるかを証明するものではないので、返答を元のメモと照らし、足す情報は人が確認します。
まずは短い引継ぎ文を一つ用意する
次の文は、この記事の説明用に作った架空の例です。実際の職場の手順や、Geminiへ送って試した結果ではありません。
案内を印刷する。いつもの場所のファイルを開き、前回と同じ設定にする。印刷後は準備箱へ入れる。
書いた人には場所も設定も分かるつもりでも、初めての人は「いつもの場所」や「前回と同じ」が何を指すか知りません。この例では、すべてを直そうとせず、最初に分からなくなる箇所を一つだけ探します。
Geminiには「補わず、一箇所だけ」と頼む
職場で利用が認められたGeminiのアカウントや環境を使います。Geminiの公式ヘルプでは、パソコン版でテキスト欄にプロンプトを入力して送る方法が案内されています。表示や利用条件はアカウント、地域、機能によって異なることがあります。
上のような自作の架空文を用意したら、次の文を添えて送ります。実際の手順書ではなく、この短い例文だけで試します。
次の架空の引継ぎメモを初めて読む人の役になってください。
作業を始めようとしたとき、最初に分からなくなる箇所を一つだけ挙げてください。
メモにない場所や設定を推測で補わず、該当する元の言葉を引用して、何を確かめたいか短く説明してください。
実在の同僚が読んだ結果や、実際に作業できた結果として書かないでください。
案内を印刷する。いつもの場所のファイルを開き、前回と同じ設定にする。印刷後は準備箱へ入れる。
Geminiの回答は間違うこともあるため、受け取ったら次の三点を元の文に戻って確認します。
- 指摘した言葉は、本当に元のメモに書かれているか。
- 前後に参照先や設定の説明がすでにないか。
- Geminiが場所や手順を勝手に作り足していないか。
たとえば「いつもの場所」が挙がったら、ファイルの保存場所をAIに答えさせるのではなく、書き手が実際の案内や共有済みの手順で確認します。場所が特定できないままなら、責任者や詳しい人に確認する点として残します。「前回と同じ」が先に挙がった場合も、前回の設定がどこで確認できるかを同じように調べます。
書き換えるのは、確認できた情報だけ
一箇所が分かったら、その参照先を引継ぎメモにどう書けば初めての人がたどれるか考えます。たとえば確認済みの資料名や、確認してよい担当先を明示する案です。AIの推測したフォルダー名や設定を、そのまま手順へ足してはいけません。共有手順の変更に承認が必要なら、先に担当者へ相談します。
この方法で分かるのは、短い文章から見つけた「確認候補」です。実際の読み手が迷うか、手順どおりに作業できるかは、対象の人・環境で確かめる必要があります。Geminiの回答だけで、引継ぎの完了や安全性を判断しないでください。
仕事の文書や個人情報は入力しない
練習には、自分で作った架空の文だけを使います。氏名、連絡先、顧客情報、未公開の社内資料、認証情報、アクセス先などは入力しません。実際の仕事の文章を使う必要があるなら、まず勤務先のルールで、その種類の情報をそのアカウントへ入力できるか確認してください。利用可否が分からないときは、入力せず担当者に尋ねます。
次の一歩は、手元の引継ぎメモから「いつもの」「前回と同じ」のどちらか一つを見つけることです。まず、自分が確認できる参照先があるか調べ、書き換えが必要なら確認済みの情報だけで案を作ってください。
参考
- Gemini アプリを使用する(パソコン)(2026年10月15日確認)。テキスト入力、回答の確認、利用条件に関する公式案内。


